\カーボンホイールのメリットとデメリットを紹介します!/
本当にカーボンホイールのメリット・デメリットって?
本記事では、アルミホイールとくらべてどのような点からカーボンホイールが優れると言われているのか、また本当にいいのか?という点について考察していきたいと思います。
素材としてのカーボンファイバーの特徴
カーボン以外の素材で自転車関連部品の素材によく使われるのは鉄とアルミニウムが代表的です。
それぞれ、密度では鉄7.87>アルミニウム2.70>カーボン1.50~2.00(繊維束内の本数、直径により変動)。密度は大きい方が重く小さいほうが軽いということで、カーボンは鉄の1/4、アルミの1/2であり、カーボンの軽さが際立ちます。
それ以外でも、カーボンは耐摩耗性、耐熱性、熱伸縮性、耐酸性、電気伝導性に長けるという優れた特徴を持っています。
以上のような軽く・強く・気温変化による変形もしにくいという炭素繊維のメリットが一番生きてくるのは航空宇宙産業であり、その分野で実際に採用されています。
このような過酷な環境で高性能かつ高信頼性が求められる業界で使用されるカーボンを自転車に用いるというのですから、カーボンホイールは本当に贅沢といえるかもしれません。
さて、素材のご紹介をしましたので、続いてはカーボンホイールのメリットデメリットをご紹介していきます。
カーボンホイールは軽い
上で紹介しましたが、カーボンはとにかく軽いです。そしてただ軽いだけでなく、丈夫さも持ち合わせています。
特に、リムハイトが大きくなればなるほど材料の重いアルミホイールは加速度的に重量が増しますが、カーボンホイールは僅かな重量増でディープリムを実現します。
走行に与える影響はホイールの最外周面にあたるリムが大きいので、やはり一番重視すべき要素です。
カーボンホイールは振動減衰性が高い
正確には、炭素繊維を固める樹脂に振動を減衰してくれる特性があり、路面の細かい凹凸による不快な振動を減らしてくれるなど走行時のしなやかさを確保することができます。
この点では、走行感の硬いアルミに比べてカーボンホイールに優位性があります。
制動力はアルミには劣る
一方でアルミホイールと比べると制動力はやや劣り、雨天時の制動力に少し不満を感じる場合があります。とはいえ、カーボンホイール専用のブレーキシューを適切に使用することによって大部分回避することが可能です。
また、LWC Wheelsのホイールは一部を除いてブレーキ面にバサルトファイバー加工を施しておりますので、十分なブレーキ性能を確保しています。
是非、専用ブレーキシューとあわせてご利用下さい。
ホイールの寿命について
アルミや鉄といった金属製のホイールで問題になるのは「金属疲労」です。
この金属疲労があるために、アルミホイールでは日々のライディングによるダメージが蓄積され、ある日突然「破断」するなど、経年劣化によって破壊強度が落ちていきます。
金属の中でも、鉄は「疲労限度」があり一定以下のダメージは蓄積されないという特性がありますが、アルミはその特性がないため少しのダメージも確実に蓄積してしまいます。そして「疲労限界」を超えると破断することになります。
その一方で、カーボンはそういった経年での疲労は少ないため、経年劣化に強いといえます。
軽いということから壊れやすいと思われがちなカーボンホイールですが、あながちそうではないことがわかります。
ただ、鉄とは違い、カーボンホイールは一度破損してしまえば破損箇所を修復するのが(アルミもそうですが)困難なため、取扱いに注意は必要になります。
また、もうひとつ注意すべき点としては、カーボンホイールは炭素繊維と樹脂で構成されるため、「耐熱性」の点では金属製のホイールに劣ります。そのため、勾配のきつい峠の下りなどは、だらだらとブレーキをかけ続けることは避け、休憩を取ったり、メリハリのあるブレーキングを行うといった配慮がカーボンホイールの寿命を延ばすことに寄与します。
まとめ
以上、カーボンホイールのメリット・デメリットを特集しましたが、いかがでしたでしょうか?是非ホイール購入の参考にしていただければ幸いです。
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