ロードバイク乗りがガーミンのForeathlete745(945)とApple Watchを比較してみた

Apple WatchとForeathlete745を比較してみた

これまで、Apple Watch series4、SE、Garmin VENU SQ、VENUと使用してきて新たにForeathlete745を入手してみたので比較記事を挙げておきます。Foreathlete745と945は大枠の機能は同じですので、745を945と読み替えても差し支え無いと思われます。


(写真は手前がVENU、奥がForeathrete745)

皆様のスマートウォッチ選びの参考にしていただければと思います。

Apple Watch SEとForeathlete745の各項目詳細比較

価格

Apple Watch SE
Garmin Foreathrete745

Apple Watch SEは3万円中盤、Foreathlete745は4万円程度ということで、若干Foreathlete745の方が価格が高いものの、Garmin製品は楽天で買えるので、ポイントを加味し4万円未満で購入できるということで、価格は同じ水準と判断しました。

上記Foreathlete745の価格は記事記載時点のため、最新価格は↓をご参照ください。

楽天:Foreathlete745価格安い順ソート

正直Apple Watchのほうがセンサーの種類やマイク、筐体の質感、その他機能的には充実しているので、普段遣いとしてのコスパはApple Watchかなと。
一方、アスリート向けのサービスが充実しているという点で、Foreathlete745がどう巻き返すか。

サイズ

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

Apple Watchは流石に悪目立ちしないギリギリのサイズ。一方Foreathlete745は少しごつい感じがします。

端末のアクティベーション

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

これはVENU SQやVENUと同じくForeathlete745に有利な項目です。Apple Watchはiphoneとの連携や囲い込みを重視しているため、「iPhoneがなければ使用できません」。

ここは機種選びにとって、かなり重要なポイント。

最初に人のiPhoneでアクティベーションして使用する力技もありますが、実際の使用時に通知が確認できなかったり、様々な不都合あります。

AndroidユーザーであればApple Watchを選択肢に入れることは事実上不可。
一方、Foreathlete745のほうはiPhoneでもAndroidでも分け隔てなく、ユーザーフレンドリーな仕様です。

心拍計の正確性

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

こちらはノウハウを蓄積しているForeathlete745に軍配が上がると感じます。

VENU SQの比較記事でも書きましたが、装着時のコツを守れば、手首計測タイプでもかなり正確な数値を疲労ことができます。

Apple Watchではスパイクや異常な計測に悩まされましたので、ここは長年のノウハウに勝るGarminに一日の長があるのでしょう。

サイコンやZWIFTとの心拍連携

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

VENU SQ、VENUと同様Foreathlete745が勝ります。

Garminのスマートウォッチはant+規格に対応しているため、全く問題なく各メーカーのサイクルコンピューターと心拍を連携させられます。

補足として、iPhoneに関する未確認情報ですが、blueheartなどのアプリを用いてApple Watchの心拍→iPhone→サイコンに転送することは場合によってはできそうです。

しかし、この方法でのApple Watchからサイコンへの心拍転送はBluetoothでの心拍データが受信できる機種(CA600など)に限るようです。
手元のGarmin EDGE530、520(ant+での心拍受信)ではセンサーとして認識するものの、数値を表示することはできませんでした。
VENU SQやVENUでネックになっていたのは、ZWIFTとの心拍連携。これらの機種はBluetoothでの各機器との心拍連携をサポートしていなかったため、ant+ドングルなどなしでZwiftとは連携不可でした。
しかし、「バーチャルラン」機能をサポートするForeathlete745は、なんとZWIFTとのBluetoothでの心拍連携に対応しています。Apple WatchはもともとBluetoothでの心拍連携をサポートしていますので、やっと並んだことになります。

電子決済

Apple Watch SE

Garmin Foreathlete745

これは大差なしですが、apple payやquick payにも対応するApple Watchがやや上です。
いずれもsuica対応なので公共交通機関もバッチリ乗れます。

この電子決済の有無がスマートウォッチ購入の決め手になる方は多いはず。

特に、ロードバイクなどの自転車やランニングなどふらっとトレーニングにでかけたときにコンビニなどで手軽に補給が買えるのは非常に便利かつ安心感があります。

モノとしての質感

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

これはApple Watchの圧勝、Foreathlete745の惜敗と感じます。VENU SQのときは「圧敗」と書きましたが、それはVENU SQが変にApple Watchにデザインを寄せていたから。
そもそもデザインの方向性が異なるForeathlete745とApple Watchでは好みの問題でもあります。

しかし、やはりApple製品は細部の作り込みがすごい。。。どうしても質感などでは実用を重視する?Garmin製品では太刀打ちできない。。。

VENUとの比較でも書きましたが、そういった質感の部分がAppleファンやApple信者を作る原動力になっていると想像します。
Foreathrete745は良くも悪くも普通のスポーツスマートウォッチという感じ。ゴツゴツした時計を好まない人にはちょっと敬遠されるかもしれません。

画面表示

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

これはApple Watchが圧勝です。

画面の精細感(Apple Watchはドット=表示のつぶつぶが認識できず、Foreathlete745はドットの認識ができる)が全然違います。
VENU SQも同様に解像度が低く、VENUは高い。VENUであればもう少し近い表現が可能です。(実際にVENUも試して、解像度の高さは感じたものの、フォントの選定や、表示アイコンのデザインなどApple Watchは洗練されており、VENUがやや劣ると感じました。)

アプリ種類

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

これはユーザー数の多さ、収益性の高さからApple Watchが圧倒的です。
アプリ作成者としては儲かるプラットフォームでアプリを作ったほうがいいはずです。

画面表示のカスタマイズ性

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

電池のもち

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

これは圧倒的にForeathlete745の勝ちですね。私のようにGPSを使用しない環境であれば4、5日楽勝でもつ感覚です。

一方Apple WatchはSE・6の世代になりかなり改善したものの、2日が限界といった状況。
充電をし忘れて決済時に焦ることがたまにあります。
しかし、4の世代あたりでは、1日もつかどうかだったということと、多数のセンサーや機能からすると仕方ない部分かもしれません。

ただ、ストレスなくガジェットを使うという意味ではここも大きなポイントです。

総合評価①普段遣いのスマートウォッチとして

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

これはApple Watchですね。

質感、かっこよさが段違いです。
また、サードパーティ製のアプリが豊富でライフハック的な使い方やビジネスに有用なアプリなども多数あります。

一方Foreathlete745は、やはり、運動・トレーニングのサポートツールという側面が大きいと感じます。

また、普段遣いにはやや過剰なゴツゴツ感がForeathlete745にはあり、腕時計に求められる「所有欲」を満たすという観点では少し不足感があります。

総合評価②ロードバイク用のスマートウォッチとして

Apple Watch SE
Garmin Foreathlete745

通常使用については前述の通りですが、この「ロードバイク用のスマートウォッチとして」という観点ではガラッと変わります。

私の場合はスマートウォッチを心拍計の代替としても見ている側面があり、そこからすると、①心拍計としてサイクルコンピューターと連携できる、②心拍計の精度・追従性が高い、③”グローブをしたまま操作できる”、④軽い、この4点からForeathlete745がロードバイク乗りに最適ではないかと考えました。

③④は各項目の比較では触れませんでしたが、特に③は重要です。普段遣いでは、画面のタッチパネル操作は非常に楽ですが、グローブをつけたままでは操作できません。
タッチパネル対応のグローブもありますが、細かい画面を正確にタッチすることは不可能です。

そんな意味で時代錯誤とも言えるボタン操作を残したGarminは実用性重視だなと感じました。

上記のようなことを重視しないのであれば、Apple Watchシリーズも心拍数の計測やGPSトラッキングも問題なくでき、ナビゲーション機能もあるということで、非常に有用なツールであると言えます。

まとめ

少し偏った項目選定ではありましたが、Garmin Foreathlete745とApple Watch SEの比較をしました。
この記事がスマートウォッチ検討の一助になれば幸いです。

※かなり既視感のある記事になりましたが、似たような機種の比較ですので、ご容赦下さい。

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